SOLIZEはお客さまと共に、
カーボンニュートラルに
向けた取り組みを推進します。
30年以上にわたり培ってきた
デジタルエンジニアリングと
アディティブマニュファクチュアリング
の技術を核とし、さまざまな
パートナーとの共創を通じて
ものづくりの在り方を革新し、
持続可能な社会の実現に
向けて挑戦を続けます。
開発初期段階からのLCAを提案
近年、CO2をはじめとするGHG排出量を製品ライフサイクル全体で算定する重要性が高まり、LCA(ライフサイクルアセスメント)を実施する企業が増えています。しかし、LCAは算定基準が不明確であることや、データが不十分なことで、課題を抱えている企業が多いのが現状です。
SOLIZEはエンジニアリングサービス企業として、お客さまの製品に適合した高精度の算定モデルを構築し、開発の初期段階からLCAの実施を可能にします。これにより、複数の設計オプションの中からより環境負荷の小さい製品を選択することで、お客さまのCO2削減の取り組みを加速させます。
算定ツール
属人化を脱し、開発段階から再現性のあるLCAを実施するためには、ツール化が必要です。お客さまに最適なツールの導入、構築を支援します。
算定支援
ISO14040、ISO14044に準拠し、LCAを算定します。お客さまの協力を得ながら、データ収集から支援し、比較分析業務も実施します。
教育(準備中)
LCAを開発業務に普及させるため、起点となるエキスパートの養成に注力しています。各社の製品に合わせた実践的なLCAを可能とする教育プログラムを準備中です。
コンサルティング
開発業務プロセスへのLCA導入定着、ルール策定、サプライヤーデータ収集の仕組みづくり、規制対応の支援など、LCAに関するご相談を承ります。
環境配慮設計の推進
カーボンニュートラルの達成および資源循環社会の実現に向けて、製品設計の手法自体にも変化が必要です。CO2排出量に関する規制や国境炭素調整などのカーボンプライシングの導入が進むと、環境配慮の優先度は、機能・性能・コストと同等レベルになることが予想されます。
このような変化に対して受動的に対応するのではなく、知恵や創造力を用いて、環境配慮設計の在り方を進化させる必要があります。SOLIZEのエンジニアは、そのために必要なスキル獲得を積極的に推進しています。多種多様な製品の設計経験が豊富なSOLIZEだからこそ、お客さまにいち早く貢献します。
エンジニア教育は、
<LCE全社研修>
早稲田大学 創造理工学部
福重 真一教授にご協力いただいています。- ライフサイクルエンジニアリングの概念、基礎技術および実施例
- Circular Economy(循環型経済)におけるDfEの役割
- DfEのための要素技術
- ライフサイクル計画に基づくDfE
- DfEの実践例と先端研究
- DfE観点から見た設計改善発表会
地域循環のものづくりの構想
SOLIZEは、木材や紙などの植物資源、使用済みのプラスチックや金属類など、すでに地域にある資源をデジタルエンジニアリングを通して有効活用するための研究開発に取り組んでいます。環境負荷を減らすことはもちろん、これからの豊かで持続可能な暮らしの実現に貢献できるようなものづくりのあり方を探究しています。
私たちが取り組むテーマの一つに「可能な限り木材を使った工業製品」があります。3D設計・加工の技術を活用して木材の良さを引き出した工業製品を生み出せるよう、多くの皆さまとコラボレーションしながら活動に取り組んでいます。
地域の資源と外部から調達する
規格品を活用したものづくり木材切削の可能性を拡げるべく
扇風機を題材にプロトタイプを製作木工の盛んな飛騨高山の木工職人の皆さまと連携し、未利用の広葉樹活用を検討
3Dプリンターの可能性の追求
オンデマンド生産やマスタカスタマイゼーションといった3Dプリンターの特性は、大量生産・大量消費という、ものづくりの暗黙の前提を変えるポテンシャルを持っています。SOLIZEは3Dプリンティングのパイオニアとして、3Dプリンターの可能性を追求し、無駄や廃棄のない、資源循環型の社会の実現に向けた取り組みを続けています。
取り組み事例
廃棄樹脂リサイクル- SOLIZEでは、SLS方式の3Dプリンターで造形した際に廃棄処分されていた樹脂パウダーをFDM方式のフィラメントにリサイクルし、造形物を製作しています。PLAと同等の強度があり、弾性率が低く、しなやかな曲げ・伸び特性があり、さまざまなアプリケーションへの適用が可能です。
取り組み事例
国家プロジェクトへの参画- SOLIZEは、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)が推進する「共創の場形成支援プログラム(COI-NEXT)」における「デジタル駆動 超資源循環参加型社会 共創拠点」に参画しています。3Dプリンターのリサイクルプラスチックの利用技術開発、AMを活用した設計技術開発により「プラスチックの地捨地消」を目指し、活動を推進しています。
取り組み事例
PP+CNF配合材料開発- 本開発材料は、強度向上により既存材料に対して10~15%の軽量効果を目指しています。今後、さらに機械的特性を改善することで、自動車内装部品への採用を目指し、衝撃性の向上、表面の滑らかさや見栄えの改良、開発が求められます。造形工程においては、異なる材料を使用することで今までにない組成の製品ができることも確認できました。材料作成・3D造形時、および製品使用時のCO2削減については、合わせて5~10%程度の削減が見込まれています。
SOLIZEは、従来従来金型を製作して生産する製品を3Dプリンターで生産することで、金型レスおよび軽量化を実現しています。加えて、CO2削減に貢献する材料開発を行いました。CNFを配合することにより、ポリプロピレン(PP)材単独では機械的特性が不足する強度の向上を目指しました。
関連イベントのお知らせ
SOLIZEは、2022年10月26日から28日にポートメッセなごやで開催された「第1回 名古屋グリーンファクトリーEXPO」に出展しました。会期中、弊社ブースでは、上述のLCAや環境配慮設計、3Dプリンターのポテンシャルに加え、省エネルギー製品を実現する技術として熱マネジメントを紹介しました。
「デジタルエンジニアリングで持続可能なものづくりを」というテーマに、中部地区の製造業の皆さまに非常に高い関心を寄せていただきました。特に、製品単位の温室効果ガスの排出量を見える化と削減検討に関して、SOLIZEのLCAや環境配慮設計のアプローチに共感をいただくと同時に具体的な引き合いや協業のお話をいただいています。
SOLIZEは「『本質的に美しいものづくり』を実現する」という使命のもと、製造業のお客さまのライフサイクル全体のカーボンニュートラルの達成およびサーキュラーエコノミーの実現に向けて、引き続きさまざまなお客さまやパートナーとの共創を続けてまいります。