SOLIZE株式会社

SpectA

安全・品質管理の暗黙知と文化を次世代に継承するDX
~過去の知見を最大限に活用し「判断」を支援する特化型AI~

建設
日特建設株式会社

安全・品質管理の暗黙知と文化を次世代に継承するDX

日特ブランドを体現する「安全・品質技術」と「文化」の継承

日特建設株式会社は、社是「私たちは、見えないところにこそ、誠実に技術を提供して、社会から必要とされる企業であり続ける」のもと、日本の国土強靭化を支えている企業です。創業の技術であるダムの基礎処理のためのグラウチング技術を原点に技術革新を積み重ね、今や保有する技術・工法は200種以上にのぼります。特に土木技術と地質技術が一体となった総合基礎工事技術は、業界シェアトップクラスの法面工事をはじめとする各種土木工事において、お客さまから高く評価されています。

社会インフラの本格的な維持補修時代到来に伴う補修・補強事業、更新事業の増大が予想される中、同社は中期経営計画2023「Next Challenge Stage III」(https://www.nittoc.co.jp/up_pdf/20230623154533_f.pdf)を策定し、推進しています。

その主軸は「人的資本の確保と育成」と「生産性の向上」であり、この2テーマを実現する土台となる施策として、より働きやすい環境づくりに向けた「安全衛生・品質管理の強化」と位置付け、たゆまぬ変革に取り組んでいます。

同社は安全をすべての企業活動の中心とし、「働く仲間を傷つけない・治らない怪我はさせない」を合言葉に、安全のルールを守る・守らせるための指導を徹底し、協力会社を含む全社員が一体となった安全衛生管理活動や安全教育を行っています。

同社の事業特性として、年間約2,000件の現場を切り回さなければなりません。また、少子高齢化や技術の担い手不足などを含む、2024年問題への対処も課題となっています。このような状況下で、最適な安全・品質対策の判断・実行をさらに確実かつ効率的に支援するシステムの必要性が増しています。

そこで同社の安全環境品質本部は、75年以上にわたり蓄積された「安全・品質管理における実践的な暗黙知」と「日特ブランドと誇れる安全・品質管理文化」を誰もが体現でき、次世代に継承するためのDXを開始しました。

安全・品質対策ノウハウを組織の知恵として、AIでフル活用

建設業界では一般的に、KY活動やヒヤリハット活動などを中心に安全管理を実施していますが、危険予知や安全指示の精度が熟練エンジニアの意志や暗黙知に依存しており、対策にバラつきが生じたり非効率であったり、類似災害再発のリスクとなっています。また、それらの実績情報は社内に存在するものの、情報量が少ない・対策や技術の意図が曖昧・散在している・検索性が悪いなど、組織として培った戦訓(暗黙知)が活用しきれていません。この状況に対し、人や組織に蓄積された暗黙知とAIを融合することで技術資産としてダイナミックに活用できるプラットフォームを構築することは、有効な対策の1つになり得ます。

安全環境品質本部は課題に対処するため、コアとなる自然言語処理AIソリューションとして「SpectA KY-Tool ※1」を採用しました。同社に蓄積された膨大な過去の安全・品質管理に関わるデータや関連情報を学習させています。

SpectA KY-Toolにより、作業予定内容に対して関連度が高い危険要因と対策の選定を、熟練エンジニアの暗黙知や経験に依らず、過去の労働災害データや品質対策データに基づいて実施できるようになりました。ユーザーが現場の予定作業内容を入力するだけで、特化型AIが追加検討すべき優先条件を推奨、情報抽出を支援し、関連度の高い順に「労働災害・品質トラブル事例」と「予想される危険・安全指示・品質対策」を表示します。AIが推奨する情報は、起こり得るリスクと対処方法を要約し、イラストや写真等をわかりやすく提示することで、一人ひとりの安全・品質管理意識を向上しながら対策行動を促します。

このように、過去の知見を最大限に活用し「判断」を支援する特化型AIにより、安全・品質面のリスクと対策予測の効率性を向上させ、類似トラブルの再発防止を支援する仕組みを構築していきました。活用方法として、施工検討会で同種工事のトラブル事例、災害事例を用いてリスクの抽出と対策を立案します。KYミーティングでは、災害事例、ヒヤリハットをその日の作業に合わせ検索し、自現場に置き換えてKYミーティングを実施します。また、安全教育として安全教育動画、災害事例を用いた繰り返しの教育を実施し、災害・品質トラブルの防止に努めています。

Fig.1 組織に蓄積された知恵を活用し、安全や品質に関わるリスクや対策を高効率・高精度で支援

過去の知見を利活用し、現場の安全・品質管理の高度化を推進

ユースケース紹介1.「施工検討会」や「日々の安全・指示準備」における活用

現場担当等の管理者が、工事における安全・品質ポイントを事前に準備する

  • 従来の課題:
    ・自身の知識・経験範囲外のリスク・対策の洗い出しができない
    ・リスク・対策の洗い出しに時間がかかり、業務の負担となる
  • 実現した姿:
    ・自身の経験外の知識をもとに、洗い出しの幅が広がる
    ・リスクや対策の策定、知識習得が容易にできることで、業務時間短縮につながる
  • 活用イメージ:
    工事に関連するリスク・対策を洗い出し、事例でイメージをつける

    Fig.2 当日の工事や作業に関連度が高いリスクや対策をAIがリコメンドし、人の判断を支援

  • 若手現場担当者の声:

    「私は2年目とまだ浅いので、リコメンドされたリスク・対策のテキスト情報だけでは具体的に何に気を付ければよいのかイメージできないことがありました。SpectA KY-Toolでは、リスク・対策に対して絵があるので、具体的に何に気を付ければよいのかがイメージしやすいです。以前は現場での安全・品質に関する知識は、先輩から教わることがほとんどでした。現在はSpectA KY-Toolで「自己学習」または「事前に下調べしたうえで確認」するようにしています。SpectA KY-Toolを活用すると自己学習で完結するケースが多く、経験外の安全・品質の知識獲得にも役立っています。今まで1週間から3ヶ月のスパンで他現場に応援に行く機会がありました。中には私が経験外の工種の現場もあるので、事前にSpectA KY-Toolで予備知識を得るようにしています。経験外の工種でもSpectA KY-Toolを活用することで、現場の作業員に明確に指示を出せるようになりました」東京支店 工事部 斉藤様

ユースケース紹介2.「KY(危険予知)活動」における活用

朝礼時のKY活動で、現場代理人と作業員が当日の作業内容に対して、リスクや対策を洗い出す

  • 従来の課題:
    ・同一作業が数日にわたる場合、現地KY内容が類似しがちでマンネリ化する
    ・口頭によるKY活動のみでは作業員が具体的なリスクをイメージできず、対策が明確にならないまま作業に入らざるを得ないケースも少なくない(自分ごと化しづらい)
  • 実現した姿:
    絵を用いて要点を伝えることで、作業員がより具体的にイメージでき、危険に対して自分ごと化し、現場作業に臨めるようになった
  • 活用イメージ1:
    事例概要からリスク・対策を自ら考えさせる

    Fig.3 概略情報を共有し、リスク検知や対策を自ら考えさせるコミュニケーション

  • 活用イメージ2:
    事例詳細からリスクや対策を深く理解させる

    Fig.4 事例詳細から、より具体的なリスクや対策のイメージをつけるコミュニケーション

    作業班ごとに想定・想像していなかった危険事象に改めて気づくことができ、作業員からは「自分ならこうする」などの発言もあり、自分ごと化が促進された
  • 若手現場担当者の声:

    「KY活動で事例のイラストや写真を作業員に見せることで、具体的なリスク・対策の意見が出るようになりました。事例の絵が明確なので、私自身も安全指示がしやすくなりました。また、厚生労働省の職場のあんぜんサイトの他社事例もあるのが非常に便利です。他社の事例では工種等の状況が違いますが、参考にできるものが多くあります。たとえば、私が属する現場は法面保護工事になりますが、道路工事関係の事例も見せています。作業や重機などは異なりますが、私たちの現場でもあてはまるリスク・対策が記載されているからです。異なる工種の事例を見せながらKY活動を行うと、自分の作業に置き換えて考えることができるので、普段と違う刺激となりマンネリ化防止につながると考えています。SpectA KY-Toolでは、作業や重機などのワードを組み替えて検索すると参考にできる他社事例が出てくるので、毎日楽に題材探しができています」東北支店 工事部 山田様

ユースケース紹介3.「パトロール」における活用

現場における安全・品質に関するリスクを指摘し、是正指導を行う

  • 従来の課題:
    ・人や経験により、危険ポイントを見落とす・気づかない
    ・作業者の危機意識が足りない、危険がイメージできていない状態で作業を進めている
  • 実現した姿:
    ・パトロール時に現場で気になった作業・状況でリスクや対策が確認できる
    ・災害事例を用いて、作業者が具体的な危険をイメージしやすい指導ができる
  • 活用イメージ:
    現場の環境・状況で検索し、事例を活用して是正指導する

    Fig.5 指摘時に類似事例を活用してコミュニケーションを活性化

  • 若手現場担当者の声:

    「パトロール後に口頭で指摘ポイントを伝えられましたが、最初は経験不足のため何がどう危険なのかが具体的にイメージできませんでした。SpectA KY-Toolを活用するようになってからは、現場ですぐにスマホで事例を調べられ、指摘ポイントを具体的にイメージできるようになりました。現場で気になった・わからないことが出てきた際は、まずSpectA KY-Toolで調べるようにしています」東北支店 工事部 山田様

ユースケース紹介4.注意喚起(デジタルサイネージ・ディスプレイでの活用)における活用

日々の全体朝礼や、事務所・休憩所内での事例掲示による安全注意喚起

  • 従来の課題:
    ・注意喚起する際の題材選びに苦労する
    ・作業者が飽きないように掲示物を入れ替える手間がかかる
  • 実現した姿:
    SpectA KY-Toolにお気に入り登録した事例を複数出力することが可能となり、「題材選びや掲示物の入れ替えの手間が削減され、手軽に注意喚起できる
  • 活用イメージ:
    デジタルサイネージ上で、複数の作業員に事例を周知する

    Fig.6 過去の蓄積情報をデジタルサイネージ上で表示した注意喚起

  • 工事長の声:

    「全体朝礼時においては、以前は各作業員に事例を印刷して配布していましたが、SpectA KY-Toolで大型のデジタルサイネージ上に投影することで楽に注意喚起できています。以前は大人数であると口頭説明になりがちで作業員はイメージしづらかったのですが、SpectA KY-Toolだとデジタルサイネージ上で大人数に対して絵を見せられるので、作業員は明確にイメージできるようになりました。全体朝礼後のKY活動でも、一部の班ではデジタルサイネージを用いて、事例を活用した「自分ごと化しやすいKY活動」を進めています。全体朝礼では複数班に共通する題材を選んでいますが、班ごとの当日の作業に即した題材を選んでいます。
    また、KY活動後もSpectA KY-Toolのデジタルサイネージ機能を用いて、事例をスライドショーで自動再生しています。ふとした際に目に入り、作業員の危険意識向上につながります。印刷した掲示物だと「マンネリ化・掲示の手間」が発生しますが、SpectA KY-Toolだと簡単に新鮮な事例を入れ替えて掲示することができます。本現場ではタッチパネル式のデジタルサイネージを使用しているので、作業員が気になる事例を見つけた際は、画面をタッチして詳細を確認するなど興味を持ってくれています。本現場には外国人労働者も在籍していますが、日本語が苦手な彼らも絵で視覚的に状況を理解できるので、興味を持ってサイネージを見ています。現在は、大型のデジタルサイネージのみを使用していますが、休憩時などでもより目に付くようにディスプレイの追加等も検討していきたいです」大阪支店 高知営業所 工事長 伊藤様

ユースケース紹介5.安全や品質の教育における活用

大人数の作業者(新規入行者、外国人労働者)に対して、定期的に集合教育を行う

  • 従来の課題:
    ・教育題材(災害事例、教育資料、安全動画)が尽きてしまう
    ・教育資料が社内に点在しており、探すのに苦労する
  • 実現した姿:
    SpectA KY-Toolに災害事例や品質事例安全動画を登録し、さまざまな教育資料をすぐに活用できる
  • 活用イメージ1:
    災害事例を参考に、教育を行う

    Fig.7 担当する工事や作業に関連度の高い事例をもとにした教育

  • 活用イメージ2:
    教育動画を活用し、より具体的な教育を行う

    Fig.8 事例や教育資料として、自社または他社の教育動画を活用した教育

  • 現場の声:

    「SpectA KY-Tool上で動画コンテンツの閲覧が可能となり、危険ポイントや対策をより具体的に作業員に伝えられます。SpectA KY-Toolには、職場のあんぜんサイトで公開されている動画もプリセットされているので、集合での安全教育の場面で活用できます。また、日特建設で所有している社内動画は1~2分程度のものも多く、朝礼や休憩等の隙間時間にショートの安全教育も可能です」大阪支店 高知営業所 工事長 伊藤様

多くの現場で効果を実感し、全社的に安全・品質向上の取り組みを加速させる

2023年1月からSpectA KY-Toolの全社的な展開を開始し、同年10月に524名の利用者アンケートを収集しました。SpectA KY-Toolを活用するうえで「若手作業員への教育効果」「業務短縮・スキルアップ」につながるとの声が大半を占めていました。この結果を踏まえ、SpectA KY-Toolの全社的な業務定着を推進し、さらなる安全・品質の向上に取り組んでいます。同社は、2023年は600ライセンスを利用していましたが、2024年は850ライセンスに拡張し、安全・品質向上に向けた活動を組織的に拡大していく予定です。

Fig.9 現場の多くの方が効果を実感し、SpectA KY-Toolを安全・品質管理の情報活用基盤として活用

    一部アンケートコメント
  • 初めての工法の際の作業手順書に活用でき、作成時間の短縮にもつながった
  • 災害に関して作業者に口頭だけで説明すると他人ごとに思うが、事例の写真・絵を見せることで興味や関心を引くことができるので、コミュニケーションの質の向上につながった
  • 過去のデータが蓄積されているので、忘れていた事例を見つけると再認識させられる
  • 安全意識の向上や災害を起こさないという気持ちがより一層強くなった

User’s Voice(本活動の推進者)

常務執行役員
安全環境品質本部長
高橋 克彦 様

「建設会社として、品質のよい建造物を提供し、使う側の立場で誠実に施工を行い、社会に貢献していくことが基本と考えています。当社社員、協力会社の社員を含む、工事に関わるすべての人が安心して働ける職場環境の確立は当社の重要な責務です。当社は事業特性として、法面工事など高所での作業、高圧力で材料を送る圧送作業、高回転で孔を掘るボーリング作業など、災害が起こると重篤な災害につながるリスクが高い工事を行っています。工事での目に見えないところにおける安全・品質管理の徹底は、私たちが仕事に取り組む際のプライドであり、当社の提供するすべての技術サービスの源流です。現場の安全は、日頃の現場の整理整頓、プラント等仮設時の平行・直角に配置することなど整然としたモノの置き方などに現れる「現場の安全意識」や「作業管理の徹底」につながります。過去に痛い思いをした災害や品質トラブル事例を繰り返さないためにも、協力会社を含む現場で働く全員が一つのチームとして過去の失敗事例を活用し、施工検討会、KYミーティング、安全教育でこのシステムを活用し、自分たちの現場への置き換え対策を講じることで、災害や品質トラブルを防止するツールとして浸透させていきます。過去に経験した失敗を自分ごとと捉え、痛み、同じ失敗を経験させないようにこのシステムを進化させ、なぜ日特建設がお客さまから選んでいただけているのかを常に一人ひとりが考え、安全や品質への期待に応え続けられるよう、さらなる変革を進めていきます」

安全環境品質本部
安全環境部長
石垣 俊昭 様

「建設現場では安全が最優先です。安全を確保するには、深い現場理解と高度な技術力が必要であり、社員と協力会社の皆さまが一体となった対策が必要です。その一環として2000年代から安全管理のノウハウや実績を活用したナレッジマネジメント活動を実施してきましたが、当時は蓄積した実績データを活用しきることが困難でした。2022年から本活動を通じて構築したSpectA KY-Toolにより、PC・スマホ・タブレット用いて、現場で過去の災害事例や品質トラブル事例を有効活用できるようになりました。これにより若手現場担当者でも、一定レベル以上の安全リスク・対策検討が可能になるとともに、KY活動でマンネリ化しない危険予知や対策立案ができ始めています。ただし、安全対策はシステムだけでは不十分です。人が危険だと思う感覚(危険感受性)を大切に醸成し、システムや情報を有効活用しての本質的なコミュニケーションを引き出すことがより重要となります。事業拡大に伴い現場も増え、また外国人労働者や技能実習生も増えていく中、これまで以上にお客さまや自分よりも年上の協力会社の熟練エンジニアを積極的に巻き込んだ安全や品質への対策が必要です。建設物の評価は、図面どおりに工期を守ることが前提ですが、より安全に、かつ利用者の使いやすさまでを含む出来栄えが重要です。こうした観点も社内でしっかりと伝えていきます」

安全環境品質本部
品質部長
大場 照一 様

「当社が保有する技術をいかに改善・強化し、伝承していくことを推進しています。これまで築いた「日特建設らしさ」、社是「私たちは見えないところにこそ誠実に技術を提供して、社会から必要とされる企業であり続ける」、およびブランドメッセージ「見えないところにこそ、私たちのプライドがある」をいかに再現性ある仕組みとして伝承していくかを課題としています。それらの技術は暗黙知的な要素も多く、現場での実践の中で体得していくケースも多くあります。ただし、現場の技術は現場の経験でしか身に付かない、ということでは困ります。組織に蓄積されたノウハウや過去の災害事例、品質トラブル事例を活用し、いかに品質不良を造らないか・失敗を減らしていくか、という積極的な取り組みが必要です。品質対策は安全と同様に、自分ごと化が重要であり、言葉だけでは伝えることが難しいため、具体的なイメージを駆使して互いにコミュニケーションを繰り返すことが大切になります。SpectA KY-Toolは蓄積した実績情報から関連工事や状況に類似する情報を絵・動画・要約などで共有し、リスク対策を自分たちで考え、議論することで、当事者意識を醸成できます。SpectA KY-Toolを引き続き活用し、実践的な技術習得の効率化や負担軽減に組織として取り組んでいきます。次世代がより安全・品質に誇りをもって仕事ができるように、仕組みの精度向上や働き方改革の実現につなげていきます」

※役職は本活動推進時のものです

User’s Voice(現場担当・工事長)

東京支店
工事部
斉藤様(若手現場担当者)

「入社した当時からSpectA KY-Toolが導入されており、私にとって日々の安全・品質業務のあたり前となっています。私だけではなく後輩への活用方法の指導など、個人の経験ではなく組織として安全・品質管理の向上につなげる役割をしていきたいです。SpectA KY-Toolを活用することで、別の切り口から思いつかない視点が得られるので、それを現場に伝えていきます」

東北支店
工事部
山田様(若手現場担当者)

「まだ入社2年目で経験や知識が現場の作業員さんよりも劣っていると考えています。しかしSpectA KY-Toolを活用し、周りに頼るだけではなく、不足した知識・経験を自身でも補完しながら成長をしていきたいです。SpectA KY-Toolで事例を活用することにより、作業員さんとのコミュニケーションの質を高めることができるので、一緒に働く現場の仲間と一体となり、安全・品質を守る活動を継続していきます」

大阪支店
高知営業所
伊藤様(工事長)

「普段のKY等だけではなく、作業者が日々の業務の仕組みとして、作業員が危険に対して意識を向けることが重要だと考えています。本現場ではデジタルサイネージを活用した注意喚起の仕組みを構築しつつ、この取り組みを元請企業様と一体となり創意工夫して、工事の評価点獲得につなげる動きも目指していきたいです」

※役職は本活動推進時のものです

  • ※1 SpectA(スぺクタ)とは、「企業の競争力の源泉である人や組織の暗黙知」と「自然言語処理AI技術」を掛け合わせることで、熟練者が培ってきた経験やノウハウを組織知へと変換し、ダイナミックな知恵の活用を実現する、SOLIZEのサービス・製品の総称。SpectA KY-Tool(スぺクタ ケーワイ ツール)とは、安全管理業務における情報活用課題への対策に特化したAIソリューション。建設業やプラントEPC、O&Mなどの製造現場において、急速に導入が進んでいる。SOLIZEはSpectA KY-Toolを通じて、工事現場での安全意識向上と労働災害削減を実現し、日本の産業横断的な安全管理水準の底上げに貢献していく方針。一般公開されている安全管理情報:厚生労働省「職場のあんぜんサイト」(https://anzeninfo.mhlw.go.jp/) に掲載されている約2,000件を超える建設業に関連する情報を学習済み、随時更新学習中。

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