3Dプリント試作品製作
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- 立命館大学 Ritsumei Racing【Vol.2】
形状最適化による複雑形状のサージタンクを3Dプリンターで製作し、
軽量化に貢献【Vol.2】
大学・教育機関 立命館大学 Ritsumei Racing
立命館大学 Ritsumei Racing
インタビュー
滋賀県
http://ritsumeiracing.com/
立命館大学
マシン取り付け1回目:破損…原因と対策
完成した3Dプリント(材料:ガラス入りナイロン)製サージタンクをいよいよ取り付け。
初始動時、慣らしの際には問題ありませんでしたが、シェイクダウンの際、センサーのトラブルによりエンジンがバックファイヤーを起こしサージタンクが破裂してしまいました。
原因の詳細は割愛しますが、スロットルポジションセンサー(TPS)を感知する機構に問題があり、それにより燃料噴射が適当な量を行えなかったことにより発生したとのことです。
実は、3Dプリント前に行う製作検討の際、SOLIZEの設計チームでは、いただいた3Dデータだと薄肉で破損の恐れがあることを想定していたのですが、軽量化に重点を置いていたため、肉厚を上げずチャレンジした結果なのでした。
大事なのはチャレンジ精神。何事もやってみなければわかりません。
SOLIZEの設計チームから3Dデータ作成について再度アドバイス。補強対策をいくつか提示しました。
アドバイスをもとに3Dデータの修正をしていただき、再製作することになりました。おもな変更点としては、本体の厚み・リブの形状・スロットルケーブルマウントの追加、この3点です。
以下、冨江様のレポートをお伝えします。
6月4日 学内走行
新しいサージタンクで、はじめての走行を行いました。
前日にエンジン始動テストを行い、万全な体制で当日を迎えました。
前作と比べて、変位が大幅に軽減していて信頼性の向上を実感しました。
1日中走行を行いましたが問題は何も起こらず、今回の仕様変更は正解だったと再認識しました。
6月5日 シャシダイナモ
走行会の翌日にシャシダイナモによるエンジンパワーチェックとセッティングを行いました。
シャシダイナモによる測定は、車体、エンジン両方に大きな負担をかけるため、慎重に作業を進めました。
11000rpmまでの領域の測定を行いましたが、問題は起こりませんでした。
7月1、2日 泉大津合同走行会
7月1、2日に泉大津フェニックスにて、関西圏の他大学との合同走行会に参加しました。
他チームのマシンを偵察することもでき、チーム一同、目を光らせていました。
普段の学内走行では行えない本大会の車検官による本番を想定した車検を行いました。
サージタンクは、レギュレーションに触れる箇所はなく、大会本番も安心して使えることがわかりました。
その他の部分では、マシンに修正する必要のある個所を指摘していただいたので、8月7、8、9日に控える三支部合同走行会に向けて作業を進めていきたいと思います。
2日目に広い敷地を利用した、本大会に近い条件での走行を開始しました。
しかし、最初のセッションでアームが破損したため走行不能となり、満足な走行を行えませんでした。
(今回のトラブルでサージタンクには何も影響はありませんでした)
大会が近づいてきて、チームも最終段階の作業に取り掛かっています。エンジン班では、これから新ECUのセッティングと新マフラーの設計・製作を行う必要があり、まだまだゆっくりする時間はなさそうですが、精進していきたいと思います。
がんばれ!Ritsumei Racing!!(続く)
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