SOLIZE株式会社

「試作」が世の中を豊かにする

AMサービスビューロー部 製造課 設計製造グループ:鈴木
AMシステム部 FEサービスグループ:野津
AMサービスビューロー部 製造課 設計製造グループ:原田
AMサービスビューロー部 製造課 設計製造グループ:上野

※各社員の所属は取材当時のものです

Q1 他社との違い、SOLIZEの特徴は?

上野自分は前職でも3Dプリンター関係に従事していましたが、SOLIZEに入社してまず一番感じたのは造形技術と品質の高さでした。
当初、以前の職場で製作したものと似たような形状のものを扱うことがあって感じたことをよく覚えています。
SOLIZEの方が断然仕上がりがきれいだったんです。

それと、再造形に対する考え方が全く違います。
以前は、破損したら接着すれば良い、というような考え方でした。今は壊さないよう、丁寧に、丁寧に扱ってます。

原田前職で行っていた一例ですが、消失鋳造のマスター、これは作ってしまったら後はもうラインのような流れになり、とてもシンプルな仕事でした。それに比べ、SOLIZEは一つひとつオーダーによって仕様が全然違うし、必要な場合は協力会社さんと密な連携をとる必要がある等、多種多様な仕事です。

Q2 どんなことに気をつけて仕事していますか?

鈴木豊田工場では基本的に、本社から3Dデータを受け取って3Dプリント、という流れなので、本社の設計チームといかに密に情報共有できるか、をすごく気をつけています。

原田オーダー仕様書をもとに、3Dデータをよく確認する。
どんな要求からこの仕様書になったのかを考えながら仕上げ、品質管理をする。
お客さまが何を望んでいるのかをしっかり理解し、特別な指示がなくてもきちんとしたものを納品する。

野津パラメータの微調整による品質の差など、30年以上蓄積してきた設計ノウハウに判りやすい基準を設け、マニュアル化できるよう、常日頃意識する。かなり難しいですが…。

原田材料と要求品質にあわせパラメータを調整する、収縮率やレーザーの条件を変えたりする…それらの蓄積されたノウハウをどのように資料にして次の人へ伝えていくか大きな課題ですよね。
「形があれば良い」のではなく、品質・物性をしっかり出していくためには、実績を反映し改善していくことが大切。
その繰り返し、積み重ね…まさに積層造形ですね!

Q3 やりがいは?

鈴木世に出る前のもの(試作品)に触れられる醍醐味。試行錯誤したものが漸く市場に出るという、その過程が魅力です。設計者と切磋琢磨し、いかにより良いものをつくれるか。世の中に貢献しているという気持ちになります。

そしてそれは自分に返ってきます。たとえば進化した車に乗れる、便利な製品が使えるようになるなどつまり、世の中を豊かにする仕事なのだと誇りに思います。「試作」という価値は重要だと思っています。

野津単純に、ものをつくることが好きなので、「一品モノ」をつくる面白さに魅力を感じています。色々なものを作って、その都度色々なやり方を考えるのが楽しいです。

原田入社時はSOLIZE Engineering株式会社(現SOLIZE株式会社)在籍で、出向先が豊田工場、という形でした。その後関東に戻り、解析グループというところに居たのですが、3Dデータの解析ってものづくりの工程の中のほんの一部で、自分が解析したものが次にどう繋がっていくのかを知る由がありませんでした。

SOLIZEに来て一番いいなと感じたのが、3Dデータ受領~3Dデータ処理~3Dプリント~仕上げ・加工~検査~納品…と、すべての流れを把握できるところでした。
お客さまの声を実感しやすいし、再分化された1つの仕事をするより面白味があって、自分には合ってると思います。

鈴木お客さまに喜んでいただけて嬉しかったエピソードなどある?

原田展示会で、自分が携わったものが展示されているブースへ行き、そのことを伝える前に「これ、かっこいいですね!」と言ってみたら「そうなんです、すごくいいものができたんですよ!」と言われ、嬉しかったことがありました。

上野3Dプリンターの仕事をしている、というだけで、業界外の人から見ると「なんかすごい」となるらしく、「最先端の仕事してるんだね!」という反応が返ってきて、単純に嬉しかったりします。

Q4 好きな工程は?

鈴木洗浄。長く携わってたから思い入れが強いというのが大きいかな。これからも、より安全性の高い液体を使って従業員の体を壊さないよう配慮していきたいです。

野津鈴木さんと一緒に神奈川から愛知へ転勤になって、ふたりで光造形を立ち上げ、洗浄のやり方を大きく変えたということがあったので、そういった意味で洗浄工程は思い入れが強いかもしれません。
それと最近は設備です。豊田工場で3Dプリンターの設備ができる人は少ないので自分の責任が重い。重い分楽しいというのもあります。

原田もともとものづくりが好きだったので「成果の集大成」である仕上げには魅力を感じます。3Dプリントというとどうしても「最先端技術」みたいなイメージだけど、やっぱり最後は人の手によってより良いものが生み出されていくんだというところを極めていきたいです。

上野やっぱり仕上げです。上手く仕上げた時の満足感が好きです。

Q5 目標は?

鈴木従業員の安全を第一優先に、工場を大きくしていきたいです。

野津3Dプリンターのスペシャリストになることです。

原田豊田工場でできる仕上げの範囲、スキルの底上げ。
マルチスキルを持つ人を増やし、対応力を上げていきたいです。

上野マルチスキルを身につけたいです。原田さんの仰る、少人数で大きな対応力の秘訣だと思うので。

Q6 新入社員へのメッセージ、求める人物像は?

野津求める人物像としては、ポジティブな人。技術や知識は後からいくらでも付いてきます。ノウハウや教えてくれる人は揃っているので、あとは本人次第。ライン作業のような仕事ではないので、日々さまざまな問題も起きますが、それらを乗り越えていくためにはポジティブであることが一番です。モノを作る喜びを一緒に分かち合いましょう!

上野現状維持で満足せず、常に改善することを考えられるような人と働きたいです。

鈴木お客さまにより良い製品を納めることによって、製品が世に出回ることになり、より便利に、より安全に進化していきます。自分や周りの人がいつかは良い思いをすることもあると思います。
良品をお客さまに提供できるように、一緒に頑張って行きましょう。

原田最初は覚えることが多く、自身のタスクをこなすことで精一杯だと思いますが、徐々に視野を広めていき、自分の強み、ここだけは譲れないとう自分なりの正義を見つけられればと思います。

インタビュー一覧へ