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2022.05.30
プレスリリース
共創の場形成支援プログラム(COI-NEXT)
デジタル駆動超資源循環参加型社会共創拠点
「SHONAN FAB STATION PROJECT」を開催
湘南モノレール株式会社、SOLIZE株式会社、一般社団法人 国際STEM学習協会(ファブラボ鎌倉)は、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)が推進する「共創の場形成支援プログラム(COI-NEXT)」の地域共創分野育成型プロジェクトとして採択された、慶應義塾大学(プロジェクトリーダー:田中 浩也 環境情報学部教授)が代表機関を務める「デジタル駆動超資源循環参加型社会共創拠点」のイベントとして、産官学民が関わり合いながらプロジェクトを進めていく「SHONAN FAB STATION PROJECT」を開催します。本イベントでは、湘南モノレール湘南江の島駅での各種展示を通じ、その成果を広く共有します。
「SHONAN FAB STATION PROJECT」について
湘南モノレール湘南江の島駅で開催する「SHONAN FAB STATION PROJECT」は、COI-NEXTの育成プロジェクトである「デジタル駆動 超資源循環参加型社会共創拠点」での取り組みの一つとして開催するイベントです。
本プロジェクトでは、最終的に観光客も参加できる循環創造社会の可能性を探索していくために、「駅」を舞台とした「SHONAN FAB STATION PROJECT」を発足します。その端緒として、湘南モノレール湘南江の島駅を会場とし、6月1日(水)よりプラスチックリサイクルをテーマとした展示「ぷらクル」を開催します。展示台には、鎌倉市で2016年より実施している市民参加型のプラスチック回収活動「RecyCreation(リサイクリエーション)」プロジェクトで回収された資源を活用した「おかえりブロック」(花王株式会社による提供)を使用します。
開催概要
展示期間 | 2022年6月1日(水) ~ 12月中旬 ※予定 |
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展示会場 | 湘南モノレール 湘南江の島駅 1階及び3階 |
展示時間 | 7:00-21:00 |
入場 | 無料 |
主催 | 慶應義塾大学SFC研究所 デジタル駆動超資源循環参加型社会共創コンソーシアム SHONAN FAB STATION PROJECT分科会(参加企業:湘南モノレール株式会社、SOLIZE株式会社、花王株式会社、一般社団法人 国際STEM学習協会) |
展示内容
1.sasumo(サスティナブルモノレール)
プラスチックの地捨地消に楽しく取り組めるようなきっかけ作りを目的とした、湘南モノレール模型の展示を行います。この模型は、激しいアップダウン・カーブなど、ジェットコースターのような湘南モノレールを既存の商品を活用しながら表現しており、実際にレールにぶらさがって走行します。環境に配慮した設計を取り入れながら、3Dプリンタを使った技術開発中のリサイクル材を活用し、レールや橋脚を製作しました。
展示台には、鎌倉市内の小中学校などで回収した洗剤、シャンプーなどの使用済みつめかえパックをリサイクルした、花王株式会社の「おかえりブロック」を約2,400個使用しています。リサイクルプラスチックの可能性を広げる展示を通じて、湘南江の島駅を中心としたプラスチック循環の発信を行ってまいります。
2.鎌倉FABの13人(ファブラボ鎌倉:2022年11月~展示)
大型立体地図を自立分散型制作方式で制作
鎌倉FABの13人では、縦(1800mm) x 横(1800mm)の大型立体地図を鎌倉時代の源氏の勢力エリアに分布する協力者とともに制作していきます。3Dプリンタの使い方を学び、各拠点で出力された150mmx150mmの144のピースが、最終的に集まり大きな立体地図となります。仲間を集めながら制作していくのも本プロジェクトの醍醐味です。
COI-NEXTプロジェクトの概要
SDGs未来都市である鎌倉市は「ゼロ・ウェイストかまくら」実現を目指し、減量や資源化の試みを推進してきました。本プロジェクトでは慶應義塾大学が有するデジタルプラットフォーム・IoT・3D製造技術をまちに全面導入し「プラスチック地捨地消(地域で捨てられるはずのプラスチックに再度価値を与え、可能な限り地域内で長く循環的に使用するという概念)」を実現、さらに資源循環の各局面に市民それぞれが参加することを通じて、充実感や豊かさを享受できる新たな社会を共創します。回収状況、材料情報、デザイン案等のデータを蓄積し、その有機的結合をプラットフォームが促すことで、循環のみならず新規ビジネス創出までを先導し、技術と社会制度パッケージからなる「プラスチック地捨地消 鎌倉-慶應モデル」をプロジェクト終了後、国内外へ広く展開します。
プロジェクトリーダーについて
プロジェクトリーダーである田中浩也 環境情報学部教授は、平成25年から令和3年(2013年から2021年)にかけて、JSTセンター・オブ・イノベーション(COI)プログラムの「感性とデジタル製造を直結し、生活者の創造性を拡張するファブ地球社会(中核機関:慶應義塾大学SFC研究所)」の研究リーダー補佐を務めてきました。9年間にわたる研究の結実として、東京2020オリンピック・パラリンピックでは、全国各地から回収した使い捨て洗剤容器24.5トンをリサイクルし、3Dプリンタによって98台の表彰台をつくりだすプロジェクトの設計統括を務めました。こうした経験をもとに、COI-NEXTにおいては「プラスチック地捨地消」というビジョンを掲げ、産学官民の共創による研究活動・社会実装の先導役を務めることになりました。