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2019.11.29
プレスリリース
Tesla Model 3のベンチマークデータ/ベンチマークモデルの販売を開始 - 仏ベンチャー企業のADACCESS社およびモデルベース開発(MBD)で先駆的企業の仏SHERPA Engineering社のデータを提供 -
製造業におけるグローバルな製品開発エンジニアリングパートナーのSOLIZEグループ(本社:東京都千代田区、代表:篠原敬一、以下SOLIZE)は、需要が増す自動車の電動化(EV)や自動運転領域での製品開発に対応すべく制御系領域を強化しており、この度日本におけるベンチマークデータおよびベンチマークモデルの提供サービスを開始します。その第一弾として、Tesla Model 3を対象としたベンチマークデータおよびベンチマークモデルの提供を、本日より開始します。
本サービス開始にあたり、米Tesla, Inc.のTesla Model 3を対象にしたベンチマークデータに関しては、フランスのベンチャー企業であるADACCESS社と販売代理店契約を締結し、Tesla Model 3を対象にしたシミュレーションで再現活用可能なベンチマークモデルに関しては、既にパートナー関係にあるフランスのSHERPA Engineering社と販売について合意しました。
自動車の次期車種開発の戦略やターゲット仕様の策定のために、市場で先行する競争力のある車両のベンチマークは、自動車メーカーや部品メーカーの開発プロセスにおいて不可欠であり、各社がそれぞれベンチマーク車両を定め、車両購入から分解・測定まで自社で行うことが一般的です。しかし昨今のEV車両のグローバル競争激化、開発スピードの加速等の背景から、ベンチマークデータをタイムリーにリーズナブルな価格で入手したいというニーズや、形状・コストに留まらず制御性能など目に見えない機能面(走行条件の違いによる性能評価など)の動的特性を評価できるベンチマークモデルに対する需要が高まっています。
このような中、ADACCESS社は、特定EV車両を分解し、自動車メーカーをはじめ多くの企業とのワークショップを行い、測定箇所の判断とセンサーの提案・据付を行っています。100以上のセンサーとともに部品を車両に再アセンブリする高いハードウェア技術を有しており、路上やテストコース、ベンチでの走行テストを通してデータを取得します。このデータを利用することにより、自社だけで実施すると費用がかさむベンチマークへの投資を低く抑えることが可能です。
また、 モデリング、シミュレーション、制御設計をコアビジネスにしているエンジニアリングサービス企業のSHERPA Engineering社は、シミュレーション用のベンチマークモデル開発では、グローバルで先駆的存在であり、多数の販売実績を誇ります。
SOLIZEは、ADACCESS社およびSHERPA Engineering社と連携して、日本の自動車メーカーや部品メーカーを対象に、特定EV車両のエネルギーマネジメントに関するベンチマークデータおよびサーマルマネジメントのシミュレーションプラットフォームを提供してまいります。
日本におけるベンチマークデータおよびベンチマークモデルの提供サービスの第一弾として開始するTesla Model 3を対象としたデータおよびシミュレーション用のモデルの提供に続いて、次の車両の準備を進めており、準備が整い次第展開を予定しています。
なお、ベンチテスト等の追加ご要望に応じたデータ取得、ベンチマークデータのポストプロセス、シミュレーションプラットフォームの運用、個社ごとに保有の制御・プラントモデルと融合したシミュレーション環境の構築など、個別のモデルベース開発(MBD)課題についても支援してまいります。
ADACCESS社について
ADACCESS社は、2013年に設立されたフランスのベンチャー企業です。自動車業界に特化し、エネルギーマネジメント中心の車両データ取得や、展示や実験用途のプロトタイプ車両の製造・販売を行っています。パリ郊外の自動車メーカー拠点の近くにテクニカルセンターを保有しており、フランスのPSA社、ルノー社、Valeo社をはじめとして、中国の奇瑞汽車、インドのMahindra & Mahindra社、日本のデンソー社、ドイツのLEONI社など、世界各地の自動車会社、部品会社にて多数のプロジェクト実績があります。
SHERPA Engineering社について
SHERPA Engineering社は、1997年に設立された、フランス・パリ郊外に拠点を置く、モデリング、シミュレーション、制御設計をコアビジネスにしているエンジニアリングサービス企業です。欧州を中心として自動車業界、航空宇宙業界、鉄道業界、エネルギー業界など、多数の顧客とのプロジェクト実績があります。数百のプロジェクトの経験に裏打ちされたモデルと専門ツールをベースにした開発手法の導入をサポートすることをミッションとしています。
SOLIZEグループについて
SOLIZEは、1990年代の3D CADの黎明期から3Dプリンターによるラピッドプロトタイピングや3次元モデリング事業、さらに3D CADエンジニア教育および3D CADエンジニアリングサービス事業を開始し、デジタルエンジニアリング技術を牽引してきました。現在、SOLIZEは、自動車産業を中心にさまざまな産業において、製品設計・解析を行う3D CAD/CAEエンジニアリングサービス、モデルベース開発を行うMBDエンジニアリングサービス、積層造形(金属・樹脂)による試作や少量量産製品の製作や工業用積層造形装置販売を行う3Dプリンティングエンジニアリングサービス、さらに、暗黙知を形式知化する技術をコアに開発業務変革の実行から定着までを担う変革エンジニアリングサービスの4つの事業を展開し、お客さまに価値あるサービスを提供しています。