COLUMN技術コラム
[No.8] 金属3Dプリントのメルトプール
2018.05.01
3Dプリント 金属造形
金属3Dプリントでは、溶接の分野と同じく、メルトプールという考え方が使われます。
メルトプールとは、レーザーがあたった部分の金属粉が溶融、液状化して形成される領域です。
メルトプールを介して上層と下層が接合され、面が形成されていきます(Fig.1)。
メルトプールが安定して形成されない場合、溶融不良による欠陥の発生の原因になります。
Fig.2は、上層にレーザーを1ラインだけ照射した際のメルトプールの断面画像です。
Aにはない欠陥がBに見られます。
メルトプールの形状は、材料、レーザー出力やスキャン速度など多くの要因によって変化するので、使用する金属粉末を調整したり、
レーザー出力などのパラメータを調整したりして、極力生産性を上げつつ、欠陥のない造形品を作っていくことが重要です。